ノア、ヴォクシーの高級モデルとして、2014年に発売されたトヨタエスクァイアが、2017年にマイナーチェンジしました。

さまざまな部分が改良されていますが、今回は燃費について調べてみました

トヨタエスクァイアの燃費はどうなのか!?

引用URL https://toyota.jp/esquire

まずは、サイトに記載されている公式燃費数値を見ていきます。

公式燃費数値

ハイブリッド車      23.8km/L

引用URL https://toyota.jp/esquire

ガソリン車

2WD 16.0km/L

4WD 14.8km/L

4WD 15.0km/L

引用URL https://toyota.jp/esquire

ノア、ヴォクシーと基本的には、ほぼ同じ数値になってています。

また、マイナーチェンジ前と比較してもあまり変わっていません。

次は、燃費に影響する、エンジンについて見ていきます。

トヨタエスクァイアのエンジン

引用URL https://toyota.jp/esquire

エンジンはアトキンソンサイクルという技術が使われています。

元々は、イギリスのジェームス・アトキンソンという人が1882年に開発し、特許をとったシステムです。

しかし、当時の技術では実用化できず、忘れられていました。

このシステムを2014年にエンジンに取り入れたのが、トヨタです。

 

仕組みを注射器を例にして説明します。

先端をふさいだ注射器を押すと、力をかけた分だけ、中の空気が圧縮されます。

そして、手を離すと、圧力がなくなるので、圧縮された空気が戻り、元の位置に戻ります。

 

エンジンも同じ原理で、注射器の先端をふさいだ状態でガソリンを入れ、中で点火させます。

そうすると、爆発が発生し元の位置に戻ります。

しかし、爆発の圧力というのは、元の位置に戻す以上の圧力があります。

 

旧来のシステムでは、元の位置まで戻して、それ以上の圧力は排気として捨てていました。

この残った爆発の圧力を使い切る為に考え出されたのが、アトキンソンサイクル、です。

圧縮比よりも膨張比を大きく取ることで、圧縮圧力を有効利用しています。

 

つまり、今まで排気として捨てていた圧力を有効活用するので、燃費が向上しています。

トヨタエスクァイアの実燃費と燃費確認した情報を紹介

引用URL https://toyota.jp/esquire

次に、実際の燃費に関しての情報を紹介します。

ガソリン車の実燃費

・都内の混んだ道だと、9km/L~10km/L、幹線道路で12km/L程度、高速道路で14km/L~16km/Lくらいでした。

・都内在住で、半年間約5,000km走行した燃費計のデータは、14.9km/Lでした。

・街乗り中心で9km/L。高速道路で渋滞が無ければ20km/Lを超えます。

ハイブリッド車の実燃費

・いい時は、20km/Lを切らない。

・今まで2回給油して、満タン法で1回目が16.6km/L、2回目が23.2km/L。

・良くて、18km/L、悪くて15km/Lくらい。

・走行距離が1,100kmで、17.8km/L~18.0km/Lです。

・市街地18km/L~20km/L、高速道路22km/L。

トヨタエスクァイア実燃費情報まとめ

引用URL https://toyota.jp/esquire

情報をまとめると、以下の通りです。

一般道

ガソリン車    9km/L~12km/L

ハイブリッド車 18km/L~20km/L

高速道路

ガソリン車    14km/L~16km/L

ハイブリッド車  20km/L~23km/L

実燃費に関しても、ノア、ヴォクシーほぼ同じレベルです。

エスクァイアの方が車両重量が重い事を考えると、実燃費としては優秀です。

ただ、ノア、ヴォクシーとの価格差を考えると、元が取れない、という意見も見られました。

トヨタエスクァイアのライバル車との燃費比較

次に、トヨタエスクァイアを購入する際に比較されるライバル車と比較して見ます。

ハイブリッド車

トヨタエスクァイア  23.8km/L

ホンダステップワゴン 25.0km/L

セレナ        26.2km/L(e-POWER車)

ガソリン車

トヨタエスクァイア  16.0km/L

ホンダステップワゴン 17.0km/L

セレナ        17.2km/L(s-HYBIRD車)

カタログ上の数値は、このような数字です。セレナが圧倒的な数字です。

では、実燃費はどうでしょうか。

ハイブリッド車

トヨタエスクァイア  17.5km/L

ホンダステップワゴン 15.8km/L

セレナ        16.6km/L(e-POWER車)

 

ガソリン車

トヨタエスクァイア  12.5km/L

ホンダステップワゴン 11.5km/L

セレナ        10.9km/L(s-HYBIRD車)

実燃費としては、ハイブリッド車、ガソリン車共にトヨタエスクァイアが一番良い、

という結果になりました。

特にハイブリッド車については、トヨタの技術が一番高い、と言えるかもしれません。

トヨタエスクァイアの燃費はどの程度向上していっている?

引用URL https://toyota.jp/esquire

2017年にマイナーチェンジされたトヨタエスクァイアですが、変更された点は以下の点です。
・LEDヘッドランプと面発光のLEDクリアランスランプの採用
・フロントグリルとリヤコンビネーションランプの意匠変更
・センターコンソールボックスをハイブリッド車と「Gi」グレードで標準装備
・助手席シートバックテーブルを標準装備
・順電用USB端子を標準装備
・「Xi」グレードを除き、スマートロック機能を標準装備
・新開発の15インチアルミホイールを全車標準装備
・新しいボディーカラー「アバンギャルドブロンズメタリック」

「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク」を設定

引用URL https://toyota.jp/esquire

・最上級パッケージGi“Premium Package”を新設定

 

見てみると、燃費に関連する様な項目はありません。

しかし、先ほどライバル車との比較でもわかる通り、実燃費については、トヨタエスクァイアが一番良い、

という結果になりました。

そこで、トヨタエスクァイアの燃費システムについて、詳しく調べてみました。

トヨタエスクァイア ハイブリッドシステム

引用URL https://toyota.jp/esquire

トヨタエスクァイアのサイトに記載されてる項目について、詳細に説明していきます。

・クールドEGR(排出ガス再循環システム)
EGRは、Exhaust Gas Recirculationの略です。
エンジンの燃焼室から燃焼後に排出される排気ガスの一部を吸気行程で、
再度燃焼室に戻す事により、吸入空気に排気ガスを混入させる仕組みです。

クールドEGRは、排気ガスを冷却して、燃焼室に戻します。
そうすることで、シリンダー内の温度上昇を抑える事が出来ます。

EGRを導入する一番の理由は、ポンピングクロスの低下があります。
スロットルを絞ると、スロットバルブの開度が小さくなり、細いストローから
空気を吸うようなもので、余計な力(ポンピンクロス)が必要になり、
エンジンの回転の邪魔をして、燃費を悪化させます。

スロットルバルブを常に大きく取るために、排気ガスを注入して
燃焼の温度を調整する役目がクールドEGRです。

・電動ウォーターポンプ
エンジンの中では絶えず燃料が燃えている為、エンジン内は高温になります。
そのまま温度が上昇すると、アルミや鉄で作られているエンジンそのものが

溶けてしまうなど、様々な問題が起こってしまいます。

そこで問題を起こさないために「ウォーターポンプ」が設置されています。
水が流れるパイプをエンジンにはわせることで、エンジンを冷やします。
この水を冷却水、そして冷却水を循環させるためのポンプを

「ウォーターポンプ」と呼んでいます。

従来の車のウォーターポンプは、タイミングベルトで駆動させていた為、

エンジンがかかっているときは常にポンプが回っていました。

 

電動ウォーターポンプは、モーターが組み込まれています。

つまり、駆動はベルト類による機械的なものではなくて電気式になり、

エンジンの回転に関係なくウォーターポンプを動作させることが出来ます。

・昇圧コンバーター付パワーコントロールユニット
直流・交流を変換し、電源電圧を適切に調整する装置です。
ハイブリッド車の頭脳とも言える装置です。

昇圧コンバーターは、発電機の電圧を制御するシステムです。
必要に応じて無段階で昇圧することで、小さな電圧から大きな電力供給が
可能となるため、高出力モーターが性能を発揮することができます。
これによりパワーコントロールユニット全体の効率を高める役割があります。

・ハイブリッドトランスアクスル
トランスアクスルとはトランスミッションとファイナルドライブ、
デフが一体になった装置のことです。

トランスアスクルは重量物の集中を防ぐ役割があります。
前後輪にかかる重量を最適化することで、高速走行時の操作性や運動性を
高めるために必要となります。

・ハイブリッドバッテリー(ニッケル水素バッテリー)
現在、ハイブリッドシステムには、ニッケル水素バッテリーと
リチウムイオンバッテリーの2種類が採用されています。

ニッケル水素の方が、安価な金属を使うので、リチウムイオンよりコスト面では優位です。

リチウムイオンの方が、性能が高いため、容量が小さくて済みます。

ただ、リチウムイオンにも弱点があり、長時間の放電はニッケル水素の方が優れている、
と言われています。

以上です。

いかがでしたでしょうか?

トヨタエスクァイアの実燃費に関しては、ライバル車と比べても優位に立っている様です。
もちろん、トヨタエスクァイアの魅力は、燃費だけなく、他の要素にもあります。
色々比べてみてください。

→トヨタエスクァイアの燃費や実燃費についてはこちらです!

 

この記事を書いた人

テンさん
車はもっぱらカーシェアリング。
でも本当は・・・本当はマイカーが欲しいんです!
その溢れんばかりの情熱を記事にぶつけていっています。