日産自動車の大人気車種であるエクストレイル。

現行モデルには存在しませんが、フルモデルチェンジ前の2代目エクストレイルにはディーゼル車がグレード展開されていた事はご存知ですか?

発売当時はスペックの高さなどから非常に注目を浴びていたエクストレイルディーゼル車ですが、一体どのような車だったのでしょうか?

エクストレイルディーゼル車の評価や評判をまとめてみました。

エクストレイルディーゼル車はどんな車?

http://history.nissan.co.jp/X-TRAIL/T31/1312/cd_20gt.htmlより引用

エクストレイルディーゼル車は2代目エクストレイルであるT31型に存在したグレードであり、2008年9月4日に発売されました。

T31型の上位グレードとして発売されたディーゼル車はターボ仕様でありトルクが太い高スペックが話題を呼び、販売後20日足らずで当時日産が目標としてた月100台を大きく上回る1077台を受注します。

ところが発売後エンジントラブルが相次ぎ、まったく別の意味で注目を浴びる車となってしまいました。

その後、マイナーチェンジを繰り返し、後期モデルになると不具合も少なくなっていき、オートマ車も追加され多くの人に受け入れやすい車となっていきました。

しかし、当時あまりにも不具合が多かった為かフルモデルチェンジ後の3代目エクストレイルにはディーゼル車は存在しなくなりました。

しかし、不具合さえ除けば非常にスペックが高く、使い勝手が良い車と言われており、現在でも購入希望の方がいらっしゃる程です。

この様に良い点、悪い点両方を持っているエクストレイルディーゼル車ですが、評価や評判は一体どのような物だったのでしょうか?

エクストレイルディーゼル車の評価や評判はどう?

では、エクストレイルディーゼル車の評価や評判について見ていきましょう!

まずは良い点からです!

エンジン性能が高い

エクストレイルディーゼル車で最も評価が良いのはエンジン性能の高さではないでしょうか?

ディーゼル車でありターボ仕様である為、非常にトルクが高く2代目エクストレイルに存在した2.5ℓガソリン車を超えるエンジンスペックとなっています。

ではディーゼル車のトルクや馬力を2代目エクストレイルのグレードと比較し見てみましょう!

グレード 20S 、20X 25Xtt 20GT
排気量(ℓ) 1.997 2.448 1.995
トルク(kgf・m) 20.4 23.5 36.7
馬力(PS) 137 170 173

 

20GTがエクストレイルディーゼル車となっています。

エンジンスペックを見てみるとトルク、馬力とも最も高い値となっているのが解るのではないでしょうか?

ディーゼル車の排気量が2.0ℓとなっているにも関わらず2.5ℓガソリン車以上の値となっていますよね。

エンジン性能の高さから発揮される加速性能は素晴らしく、多くの方がエクストレイルディーゼル車の長所に加速性能の高さをあげている程でした。

ただし、オートマ車では最大トルクが発生する回転数以下でシフトアップしてしまう為、マニュアル車と比べると加速性能は落ちるという報告もあがっています。

とは言いましてもエンジン性能の高さはマニュアル車もオートマ車も同じですので、「マニュアル車での加速性能の高さを聞き、それをイメージしていた人にとっては思った程の加速性能ではなかった」程度に考えても良いと思います。

エンジンスペックの高さは2代目エクストレイルの中では群を抜いて高くなっています。

経済性が良い

次に考えらえれる利点は経済性の高さ。

エクストレイルディーゼル車はディーゼルというだけあって燃料は軽油となっています。

皆さんご存知の通り軽油はガソリンより安価となっており、非常に経済的です。

時期によって変動はあるでしょうが、1ℓ当たりの燃料代が約20円程度安くなっている為日常的に車を使用する人にとっては大変ありがたいのではないでしょうか?

さらに、エクストレイルディーゼル車は実燃費も良く、実際に乗っている方の報告によれば、平均でマニュアル車で14km/ℓ、オートマ車では12km/ℓとなっていました。

マニュアル車に至ってはドライバーの運転方法で燃費が左右される為、効率良く運転できれば平均燃費が19km/ℓ以上に届くという驚異的な報告もあがっています。

エクストレイルがミドルサイズSUVという大きめの車だと考えたらこの燃費性能は決して悪いものではないですよね。

燃料が安価な軽油であり、燃費性能も決して悪くないエクストレイルディーゼル車は非常に経済的な車となっていました。

これら以外にも良い評価はあるのですが、次は悪い評判について見ていきましょう!

トラブルが多い

まず考えられる最も大きなデメリットはトラブルの多さ。

冒頭でもお話ししたようにエクストレイルディーゼル車はトラブルが非常に多い車として有名でした。

そのトラブルの大半はエンジンによるものであり、購入直後に走行不能に陥ったドライバーも存在するほどでした。

エクストレイルディーゼル車は発売当時、最も厳しいと言われていた排ガス規制値「ポスト新長期規制」を国内で初めてクリアした車として注目を浴びていました。

しかし、この厳しい排ガス規制をクリアする為にエンジンの構造はかなり複雑化してしまったようで、エンジンに使用しているパーツのどれか1つでも故障してしまうとエンジントラブルが起こってしまったそうでDPFやEGRという部品のトラブルにより、結果としてエンジンの故障につながりました。

詳しい事は割愛しますが、当時多くのドライバーがこのトラブルに悩まされたそうです。

その後、マイナーチェンジを繰り返し、後期モデルではトラブルの割合も減って行ったそうですが、発売直後のトラブルの多さにより、エクストレイルディーゼル車は悪い意味で注目を浴びる車となってしまいました。

もしこれからエクストレイルディーゼル車の購入を考えている方がいらっしゃいましたらこのトラブルが購入予定の車に起こっていないかの確認は必須となると思いますので注意してくださいね!

静音性が悪い

ディーゼル車という特性上仕方がないのかも知れませんが、静音性は悪くエンジン音がうるさいと言う評価を聞きます。

現在はハイブリッド車の台頭もあってか静音性も評価されるようになってきており、静かな車に乗りたい人にエクストレイルディーゼル車は合わない可能性がありますので、購入希望者はこの点も確認してみましょう!

エクストレイルディーゼル車の評判、評価をまとめると?

今回はエクストレイルディーゼル車の評価や評判をまとめてみました。

色々と調べた結果、エクストレイルディーゼル車は良い評価と悪い評価、両極端のイメージが持たれている車であることが解りました。

エンジンスペックの高さやディーゼル車ならではの経済性の良さは非常に高評価となっており、世の中の人を惹きつけるポイントとなっていますが、その反面、トラブルの多さが目立ち、このトラブルに巻き込まれた方からはかなり辛口な意見が多くあがっていました。

トラブル自体はマイナーチェンジを繰り返す事で減ってきましたが、やはり「エクストレイルディーゼル車=トラブル」というイメージは払拭出来なかったのか、フルモデルチェンジ後の3代目エクストレイルにはディーゼル車は存在しませんでした。

その為、現在エクストレイルディーゼル車を手に入れる為には中古車での購入が第一選択となるのですが、購入予定の車のトラブルの有無の確認は必須事項となっていますので注意しましょう!

このトラブルさえなければ非常にスペックの高い良い車であると評価する人も多くいらっしゃいますので、故障が起こっていないなら購入を考えても良い車種であると思いますよ。

購入時は慎重にならざるを得ない車ですが、トラブルが起こっていないディーゼル車を見つける事が出来たなら運転していて非常に楽しい車となっていますので興味がある方は一度考えてみても良いかも知れません。

ただし、何度も繰り返しになりますがくれぐれもトラブルの有無にだけは注意してください!!

エクストレイルディーゼル車のトラブルに関する情報はこちらがおススメ!

この記事を書いた人

桃鉄@稚内
現在、稚内在住の30代男性
車だけでなくバイクにも興味があり250ccのバイクを一台保有!
北海道で生まれ、地元が好きだが、年の半分近くバイクに乗れないのが少し不満。
夢はバイクで47都道府県を制覇!!