2018年2月にビッグマイナーチェンジが実施されたヴェゼル。
今回のマイナーチェンジにより、ホンダ社の安全運転支援システムであるホンダセンシングが標準装備される事になりました。
マイナーチェンジ前は選択するグレードによってホンダセンシングが搭載されていましたが、マイナーチェンジにより全車標準装備へと変更され、どのグレードでも安全に走行する事が可能な車に進化しましたね。
スゴク嬉しい変更に感じますが、マイナーチェンジ後のヴェゼルに搭載されているホンダセンシングが残念だという評価も耳にします。
この理由は一体何なのでしょうか?
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ホンダセンシングとは何?
ヴェゼルに採用されたホンダセンシングの話をする前に、まずはホンダセンシングとは一体どのような物なのかを振り返ってみたいと思います。
ホンダセンシングとはホンダ社が誇る安全運転支援システムであり、ドライバーに快適で安全なドライビングを提供する機能です。
具体的にはヴェゼルに取り付けられたミリ波レーダーと単眼カメラで検知した情報をもとに、前車を追従するレーダークルーズ機能や衝突回避または被害軽減のためにブレーキを自動でかける等、様々な機能が備わっています。
初めてホンダセンシングが発表されたのは、2014年10月の事で、1997年から使用されていたホンダセンシングの前身であるHiDS(ホンダ・インテリジェント ドライバーサポートシステム)にCMBSと呼ばれる衝突被害軽減ブレーキなどの機能を統合した新システムとしてホンダ車に採用されました。
現在では10個の機能がホンダセンシングに採用されており、その機能は以下の通りです。
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・歩行者事故低減ステアリング
・車線維持支援システム(LKAS)
・アダプティブクルーズコントロール
・路外逸脱抑制機能
・誤発進抑制機能
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・オートハイビーム
・後方誤発進抑制機能
かなり充実したシステム内容になっていますが、ヴェゼルに搭載されたホンダセンシングが残念と言われている理由は一体どうしてなのでしょうか?
ヴェゼルに搭載されているホンダセンシングが残念理由は?
現在、ホンダセンシングには10個の機能があり、充実した安全運転支援システムとなっている様に感じますが、何故かヴェゼルに搭載されたホンダセンシングは残念だと耳にします。
その理由は非常に簡単で、ヴェゼルに搭載されているホンダセンシングには10個全てのシステムが採用されていない為です!
マイナーチェンジ後の新型ヴェゼルに搭載されているホンダセンシングのシステムの数は8個となっており、以下の通りです!
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・誤発進抑制機能
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・アダプティブクルーズコントロール
・車線維持支援システム(LKAS)
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
実はホンダセンシングのシステム全てが採用さる事はなかなか無かったのですが、ヴェゼルのマイナーチェンジ前にフルモデルチェンジが行われたN-BOXには全てのシステムが採用されており、この事からも新型ヴェゼルにも同様に全ての機能が搭載されるのでは?と予想されていました。
しかし、実際には10個全てとはいかず、8個のシステムのみの採用となり、軽自動車であるN-BOXよりホンダセンシングの機能が劣る結果となりました。
全ての機能が搭載されず、さらにN-BOXには10個の機能が採用されたことを考えると、新型ヴェゼルのホンダセンシングが残念だと言う声があがってもおかしくはないですよね!
採用されなかった機能は何?
では、今回、新型ヴェゼルに採用されなかったホンダセンシングの機能は一体何のでしょうか?
ホンダセンシング全ての機能と、新型ヴェゼルに搭載されたホンダセンシングの機能を照らし合わせてみた結果、採用されなかったのはオートハイビームと後方誤発進抑制機能だと解ります。
オートハイビームは文字通り、自動でハイビームの設定を行ってくれる機能であり、単眼カメラを使用し、暗い夜道を走行している時に、視界を広げる為に、自動でハイビームへと変更してくれます。
さらに、夜間に前走車や対向車が存在する場合には、自動でロービームにも変更してくれて、あると地味に便利な機能となっています。
特に何度も対向車とすれ違う機会がある場合には、その都度ビームの設定を変更する事になりかなり面倒なので、「こんな時にオートハイビームの機能があればな~」と思った人もいるのではないでしょうか?
もう1点追加されなかった後方誤発進抑制機能も、もしもの時に重宝する機能です。
こちらの機能も文字通りのシステムで、後方への急発進を抑え、バック駐車時に効果を発揮します。
センサーがほぼ真後ろの近距離にある壁などの障害物を検知し、その状態でアクセルペダルを踏んだ場合には、急発進が抑制され、音とメーター内の表示で注意を促します。
運転初心者やうっかりした時に助けになる機能で、あるともしもの時に便利ですね。
両システムとも無いとスゴク困るという物ではないですが、あると非常に便利な機能となっており、新型ヴェゼルに搭載されなかったのが残念ですね。
オートクルーズやLKASは優秀?
さて、今までは新型ヴェゼルのホンダセンシングの残念な点ばかりを話してきましたが、ここからは優秀な面についてお話ししたいと思います。
新型ヴェゼルに搭載されているホンダセンシングにはアダプティブクルーズコントロールと車線維持支援システム(LKAS)が採用されています。
アダプティブクルーズコントロールとはいわゆるレーダークルーズの事を指し、前走車が存在する場合には一定の車間距離を保ち、前走車を追従してくれます。
また、前走車がいない場合には、ドライバーが設定した速度で走行を続けてくれる為、どちらの状態でもアクセルを踏み続けるという作業を行う必要がありません。
さらに、車線維持支援システム(LKAS)という車線を維持し走行を行ってくれる機能もあり、新型ヴェゼルが車線をはみ出さないようにハンドル操作を行ってくれます。
アダプティブクルーズコントロールと合わせて使用する事で、アクセルとハンドルの操作を行わずとも、同一車線を一定の車間、もしくは一定の速度で走行してくれるので、高速道路などで非常に重宝されるシステムです。
実際にこの機能を使用した人からは高評価を得ているようで、「高速道路ではやる事がなくなった」とまで評価する人がいました。
新型ヴェゼルに採用されているホンダセンシングは残念だと言う声を聞いていましたが、アダプティブクルーズコントロールと車線維持支援システム(LKAS)を高く評価する声もあがっており、全ての面で残念という訳ではなさそうですね。
新型ヴェゼルのホンダセンシングについてまとめると?
今回は新型ヴェゼルに採用されているホンダセンシングについて調べてみました。
新型ヴェゼルのホンダセンシングは残念という声を聞いていましたが、この理由は新型ヴェゼルに採用されているホンダセンシングの機能が8個であり、ヴェゼルのマイナーチェンジ前である2017年9月にフルモデルチェンジが実施されたN-BOXより機能の数が少ない為のようですね。
軽自動車であるN-BOXにはホンダセンシングの機能全てが採用され、その数が10個ですが、その後マイナーチェンジが実施された新型ヴェゼルが8個だった事を考えると、残念だと感じるのは納得できるのではないでしょうか?
ただし、機能の数は少ないですが、システムとしては優秀な点も多くあり、特にアダプティブクルーズコントロールと車線維持支援システム(LKAS)は高く評価されているようでした。
オートハイビームや後方誤発進抑制機能が採用されていれば文句なしだったのが非常に残念ですが、やはりホンダセンシングの機能は優秀な物が多いようですね!
2019年にはフルモデルチェンジが予想されているヴェゼルですので、今度こそホンダセンシングの機能が全て採用される可能性もあるのではないでしょうか?
楽しみにしながら待ちましょう!